はじめに
最近、ちまたでは、量子コンピュータ株がブームです
どういう風につい変えばいいのか?少し考えを整理してみました
仕事で量子コンピュータも調査の対象にあったりするので、技術的な目線でも少し情報を織り交ぜようと思います
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結論です
短期目線で資産潤沢なときなら投資妙味があるかもですが長期期待はあまり持たない方がいいです
少なくとも5年〜10年とかでなんとかるほど甘い領域ではないです
なぜ量子コンピュータがもてはやされているのか?
「量子の未来、アメリカ株で掴め!」「この中に、次のテックヒーローがいるかも!?」「量子革命、始まってるよ!」って感じだと思いますが、これは、AIの影響が大きいです
AIでのNVDAの快進撃がすごいのは、投資家なら誰でも知っています。次のNVDAを見つけることで一攫千金のチャンスを得ようとすることは頷けます
しかし、株価が上がってるからといって何も考えず(知らずに)買いすすめるのは危険です
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量子コンピュータ関連銘柄
少し量子コンピュータの銘柄を集めました、大手ベンチャー、おり混ぜてますが、ベンチャー系は規模的に小さく大きい利益を上げていないのが現実です
みなさんが思いつく量子コンピュータは、”ゲート方式”と呼ばれるものです。Dwave社で最近株価が上がったのは、”アニーリング方式”の量子コンピュータです。”ゲート方式”というのは、量子の中間状態やさまざま特性を用いて計算をする方式ですが、”アニーリング方式”は、スピンが0、1のどちらをむくかを確認する、少し違う方式です。もう少し単純なコンピュータで、組み合わせ最適化問題が得意です。
最近、Dwaveが新型量子コンピュータAdvantage2を正式リリースして話題になりましたが、これはアニーリング方式です。この辺も少し抑えながら考えた方が良さそうです
ちなみに、Dwave社はゲート方式の量子コンピュータの研究開発も進めていますので、リリースされる情報を確認しながら投資方針を決める方が良いでしょう
一方、IBM、GOOGL,、MSFTに代表される大手は、量子分野でも積極投資しつつ本業の安定感も強みとなっています。IBM Quantum(旧IBM Q)とかは、一般の人にも公開されているので、勉強して触ってみるとどれくらいの完成度かわかるかもしれません
ティッカー | 企業名(日本語) | コメント・特徴 |
---|---|---|
IONQ | IonQ | トラップドイオン方式で最先端。商用化進展中で、医療機器向け応用なども拡大。時価総額100億ドル規模。 |
QBTS | D-Wave Quantum(Dwave) | 量子アニーリング方式のパイオニア。最適化問題や生成AI用途に強み。商用顧客75社超、売上も成長。 |
RGTI | Rigetti Computing | 超伝導量子ビット方式。NASAや米空軍も顧客。新型QPUを発表し、成長期待。 |
QUBT | Quantum Computing Inc | フォトニック量子デバイス等を開発。赤字だが成長期待。 |
GOOG/GOOGL | アルファベット(Google) | 独自量子チップ開発、AIやクラウドと連携。安定した財務基盤。 |
MSFT | マイクロソフト | Azureクラウドで量子サービス展開。トポロジカル量子ビットなど独自技術。 |
IBM | IBM | 企業向け量子サービスで先行。2025年に最大規模の量子コンピュータ発表予定。 |
NVDA | エヌビディア | 量子シミュレーションやAI基盤技術を提供。量子分野でも急成長。 |
AI と量子コンピュータの進歩速度の差に注目
量子コンピュータに注目している方は、当然AI(人工知能)にも関心を持っているのではないでしょうか。現状では、実用性や社会へのインパクトという点で、AIの方が圧倒的に進んでいます。特に生成AIの進化は目覚ましく、今後もさらなるブレークスルーが期待されています。AGI(汎用人工知能)についても、2030年頃には実現される可能性が高いと多くの専門家が予測しています。
一方で、量子コンピュータはまだ発展途上の段階です。ハードウェアもソフトウェアも、あと数年で爆発的に役立つ存在になるとは考えにくいのが現実です。実験的な利用や一部の研究用途では成果が出ていますが、一般的なビジネスや日常生活で量子コンピュータが不可欠になるには、もう少し時間がかかりそうです。
であれば、AI関連銘柄に投資をすすめる方が、妙味があるとおもいませんか?
それでも、IBM Quantum(旧IBM Q)などのクラウド量子コンピュータを使えば、誰でも最先端の量子技術に触れることができます。にアクセスし、無料アカウントを作成すれば、クラウド経由で実機の量子コンピュータやシミュレーターを体験できます。Qiskitなどの開発ツールも充実しており、量子プログラミングの学習にも最適です。量子コンピュータの本格的な普及はこれからですが、今のうちに最先端の技術に触れておくことは、将来の大きなアドバンテージになるかもしれません。
まとめ
今回は、量子コンピュータ関連株の投資妙味について記事を書きました。現状の私の方針は、AI関連株に優先的に投資を進め、余剰金とかが出てくれば、量子コンピュータにも短期的な投資を検討するです。それでも国内の量子コンピュータに関わっている知り合いもいますし、開発に成功を応援しています。
※本記事は筆者個人の見解や調査に基づいて作成したものであり、特定の銘柄や投資を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行っていただき、この記事の内容によって生じたいかなる損失やトラブルにも筆者および当サイトは一切関与いたしませんので、あらかじめご了承ください。