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NVDA(NVIDIA)は今後どうなるか ― 最新業績と株価コンセンサスの背景まで徹底解説
2025年に入り、NVIDIA(NVDA)はAI革命の中心企業として圧倒的な成長を続けています。この記事では、実際の業績数字、アナリスト予想(コンセンサス)が「思ったより低い」と感じる理由、その背景までまとめて解説します。未だに高い人気がありますね。残してきた結果もすごいの一言です。
2025年の業績ハイライト
- 2025年度通期売上高:1,305億ドル(前年比+114%の大幅増収)
- 2025年第1四半期(2〜4月)売上高:441億ドル(前年同期比+69%、前四半期比+12%)
- データセンター部門売上:1,151億ドル(前年比+142%)
- GAAPベース希薄化後EPS:通期2.94ドル(前年比+147%)、Q1は0.76ドル
- 2026年度第2四半期(5〜7月)売上予想:450億ドル(±2%)
株価予想・アナリストコンセンサス
期間 | 強気予想 | 弱気予想 | コンセンサス・レンジ |
---|---|---|---|
2025年末 | 220ドル | 100ドル | 165〜175ドル前後 |
2026年 | 235ドル | 100ドル | 170ドル前後 |
2030年 | 400ドル超 | 150〜200ドル | 200ドル以上 |
- 2025年6月現在の株価:約135ドル、時価総額は3.3兆ドル超
- 12カ月目標株価の平均(コンセンサス):約165〜171ドル
- 強気派は220ドル、弱気派は100ドルという幅広い予想
- 直近のアナリスト44人のうち「買い」推奨は38人、「ホールド」5人、「売り」1人で、評価は引き続き強気寄り
「コンセンサスが低い」と感じる理由
- 超高成長の反動とバリュエーション懸念
2023〜2025年のAIブームで株価が急騰し、PER(株価収益率)は40〜50倍と超高水準。
アナリストは「今後もこのペースで成長が続くのか?」という過熱感や反動を警戒し、予想をやや保守的に出しています。 - 中国向け規制などリスク要因
2024年末から2025年にかけて中国向け半導体輸出規制が強化され、主力AIチップの売上に影響。
2025年Q1時点で約45億ドルの在庫損失、Q2以降も約80億ドルの売上減が見込まれ、これが全体成長の“天井”になるリスクを意識しています。 - 競合の台頭とサイクル変動
AMDやインテル、新興AI半導体企業の台頭で「今ほどの独占状態がいつまで続くか?」という見方も一部にあります。 - マクロ経済・金利リスク
米国の金利高止まりや景気減速リスクも、ハイテク株全体のバリュエーション圧縮要因となっています。
それでも強気な見方も多い
- AI・データセンター需要は依然として旺盛。2025年Q1の売上・利益ともに市場予想を上回る好決算。
- 次世代GPU「Blackwell」や新アーキテクチャ「Rubin」など、今後も技術革新が続く見込み。
- 自動運転・エッジAI・IoTなど新規分野も成長ドライバー。
- アナリストの中には「2025年末に200ドル超」「2030年には400ドル超」とする強気予想もあり、レンジの幅は非常に広い。
まとめ:NVDAの「コンセンサスの低さ」は慎重さの裏返し
- NVDAの成長力は圧倒的ですが、アナリストは「過熱感」や「一時的なリスク」を警戒して、やや保守的なコンセンサスを出しています。
- ただし、新製品やAI需要の再拡大があれば、目標株価の上方修正も十分あり得ます。
- 株価レンジが広いのは、不透明な要素と期待が共存している証拠です。
「AIは光速で進化している。Blackwell AIスーパーコンピュータの大規模生産を成功裏に立ち上げ、初四半期で数十億ドルの売上を達成した」
— ジェンスン・フアン(NVIDIA創業者兼CEO)
今後もNVIDIAはAI時代の“心臓部”として、世界の産業構造を大きく変革し続けるでしょう。
つまり、短期的というより長期的な妙味は以前として高いです。
もし、さらなるリターンを得たいのであれば、短期的には他の投資先を探すのもありでしょう
※本記事は2025年6月1日時点の情報をもとに執筆しています。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。