米国株

2026年は「SpaceX・OpenAI・Anthropicの年」

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2026年は、SpaceXが6月中旬にナスダック上場を目指して準備を進めており、IPO規模は過去最大級と報じられています。
一方でOpenAIとAnthropicは、いずれも2026年後半〜2027年をターゲットにIPO準備を進めているとされ、AIセクターの主役級がまとめて上場候補に並んでいます。

自分は横浜在住で、米国市場のオープン時間に合わせて夜にチャートを眺めるのが日課なのですが、今年ほど「IPOニュースだけで夜が更ける」年も珍しいです。
それだけ、この3社のIPOはマーケット全体に与えるインパクトが桁違いだと感じています。


3社のIPOスケジュールと規模感

まずは、報道ベースで分かっているスケジュールと規模をざっくり整理します。

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3銘柄のIPO概要(報道ベース)

企業想定IPO時期(目安)想定バリュエーション規模現状ステータス概要
SpaceX2026年6月12日前後と報道約1.5兆ドル前後がターゲットナスダック上場を目指し、最大500億ドル超の調達観測
OpenAI2026年9月以降〜2026年末のIPOが有力視最大1兆ドル規模の評価も報道近く機密でIPO書類を提出する準備と報じられる
Anthropic2026年10月以降〜2027年の可能性9000億〜9500億ドル近辺のバリュエーション交渉Wilson Sonsiniを起用しIPO準備、大型増資も同時進行

いずれも正式な目論見書はこれからなので、「この日が確定」という段階ではなく、あくまで現時点の報道ベースのコンセンサスである点には注意が必要です。


SpaceX社ってどうなの?宇宙+通信+AIインフラのモンスター企業

SpaceXはロケット打ち上げビジネスと衛星インターネット「Starlink」を両輪とする宇宙インフラ企業で、2025年には約160億ドルの売上と75億ドルのEBITDAを上げたと推計されています。
2025年の軌道打ち上げの約52%を占める165回のFalcon 9ミッションを実施し、再利用率84%という圧倒的なコスト優位を築いている点も特徴です。

Starlinkは約9600機の衛星を運用し、世界150カ国以上で920万超の加入者を抱え、2025年に約106億ドルの売上と54%のEBITDAマージンを叩き出したとされています。
これらを踏まえたうえで、IPOでは約1.5兆ドルの企業価値が狙われており、2025年売上の約94倍という超高マルチプルが議論されています。

一方で、イーロン・マスクというキーパーソンリスクや、xAI買収による事業統合の複雑さ、月面基地や軌道データセンター構想など長期投資案件の不確実性も指摘されています。
「ストーリーは壮大だが、バリュエーションも同じくらい壮大」というのが、機関投資家の率直な見方に近い印象です。


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OpenAI社ってどうなの?巨額の赤字と引き換えにAGIを取りにいく企業

OpenAIはChatGPTをはじめとする生成AIのトッププレイヤーで、最大1兆ドルのIPO評価額が報じられています。
2025年末には年換算売上200億ドル超を狙ったものの成長がやや目標未達とされ、投資家の間でキャッシュフローの持続可能性が議論されています。

内部資料によると、OpenAIは2026年に140億ドルの赤字を計上し、2023〜2028年の累積損失が440億ドルに達する見通しと報じられています。
その一方で、2029年には売上1000億ドルに到達し、GPU・データセンターへの巨額投資が一気に回収に向かうシナリオが描かれています。

最新の予測では、2030年の売上を2800億ドル超と見込む報道もあり、前回見通しから40%の上方修正とされています。
収益の内訳としては、ChatGPTのサブスクリプション+広告が約半分、API販売が約2割、残り2割が動画・検索・ハードウェアなど新規プロダクトと見込まれています。

ガバナンス面では、2025年に非営利からパブリック・ベネフィット・コーポレーションに再編し、非営利部門が営利部門の26%を保有する構造に変わりました。
これにより、Microsoftへの依存度を下げつつも、公益性と株主価値のバランスを取ろうとする複雑な体制になっています。


Anthropic社ってどうなの?Claudeで急伸する「安全志向AI」の本命

AnthropicはClaudeシリーズで急成長している生成AI企業で、GoogleやAmazon、Nvidiaなど大手からの出資を受けています。
2026年2月の資金調達では300億ドルを調達し、ポストマネー評価額は3800億ドルとされ、わずか数カ月で前回ラウンドから2倍以上の評価になりました。

その後のラウンドでは、400〜500億ドルの新規資金調達を行い、9000億ドル近辺の評価額を目指していると報じられています。
さらに別の報道では、300〜500億ドル規模の調達で最大9500億ドルへの評価引き上げ交渉が行われているとされ、OpenAIの8520億ドルラウンドを上回る水準になる可能性も示唆されています。

売上面では、年率300億ドル超のランレートをすでに突破し、実際には400億ドル近い水準との情報もあり、売上成長ペースではOpenAIと並ぶかそれ以上との見方もあります。
IPOについては、法律事務所Wilson Sonsiniを起用し、2026年にも目論見書を提出し得る体制を整えつつあると報じられていますが、正式なタイミングはまだ未定です。

Anthropicは「安全性・アライメント」に強くフォーカスしている点が特徴で、ガバナンス面での安心感から、大手企業や政府案件での採用が進みやすいというストーリーも市場では意識されています。


テキスト簡易グラフ:想定バリュエーションのイメージ

報道ベースのIPO想定時価総額のイメージを、あくまで「相対的な大きさ」としてテキストで表すとこんな感じになります(スケールはざっくりです)。

事前に報じられているレンジ:

  • SpaceX:約1.5兆ドル
  • OpenAI:最大1兆ドル規模も視野
  • Anthropic:9000〜9500億ドルレンジの交渉

あくまで現時点の報道にもとづくラフなイメージであり、実際のIPO時の評価額は、市況・需給・業績見通しで上下する点は忘れないようにしたいところです。


初値予想と「買い時の値」はどう考える?

ここからは、あくまで「一個人投資家としてのシナリオ」としての考え方です(具体的な株価水準は例示ベースで、投資助言ではありません)。

SpaceX:初値は公募価格の1.3〜1.8倍を想定(個人的シナリオ)

  • 超話題銘柄かつフリーフロートが3%台とされており、需給はかなりタイトになる可能性が高いとみています。
  • 個人的には「公募価格比1.3〜1.8倍くらいまでは初値で買い上がられてもおかしくないが、2倍超はさすがに期待先行ゾーン」というイメージです。

買い時のアイデア(個人の考え方)

  • 公募価格〜公募+20%程度まで:長期でStarlink・Starshipの成長を信じるなら、少しずつ拾ってもよいレンジ。
  • 公募+50%以上:自分なら「一度スルーして、数カ月後〜ロックアップ明けで再評価」を優先したい価格帯。ただし、ロックアップは通常と異なる形式になる話もあるので、情報収集を怠らないようにしてください。

OpenAI:初値は公募価格の1.2〜1.6倍、押し目待ちが無難か

  • ビジネスの成長ポテンシャルは極めて大きい一方、2026年に140億ドルの赤字、2029年まで累計440億ドルの損失という重いキャッシュバーンが意識されます。
  • そのため、SpaceXほどの「一方向のお祭り」ではなく、初値は公募比1.2〜1.6倍くらいに落ち着くシナリオも十分あり得ると考えています。

買い時のアイデア

  • 個人的には「初値はあえて見送り、決算で成長・赤字ペースを確認しながら、IPOから半年〜1年かけて分散で買う」スタンスを想定しています。
  • ChatGPT・API・エンタープライズの各事業がどこまで利益貢献できるか、四半期ごとに冷静に見たいタイプの銘柄です。

Anthropic:OpenAIとの相対評価がカギ、公募前後のプライスをよく見る

  • Anthropicは9000〜9500億ドル評価を目指すとされ、OpenAIの8520億ドルラウンドを上回る水準も報道されています。
  • 売上ランレートが300〜400億ドルに達しているとされる一方、OpenAI同様に巨額のインフラ投資が必要で、利益はまだ先という構図です。

買い時のアイデア

  • 個人的には「OpenAIより高いバリュエーションで出てきた場合は、初値で追いかけにくい」と感じています。
  • 公募価格がOpenAIより相対的に割安なら、小さく参加する選択肢もある一方、「両社+既存のNvidia・クラウド各社でAIエコシステム全体を持つ」というポートフォリオ的な発想もありだと思います。

IPO銘柄の「買い時」はいつか?自分なりのセオリー

一般論として、多くのIPO銘柄は「上場直後は期待で買われ、その後、ロックアップ解除やファンダ確認で押し目を作る」パターンが多いように感じています。
自分はそのため、超話題IPOほど「初値で無理をせず、時間を味方につける」方が精神的にも楽だと考えています。

自分なりのざっくりしたセオリーはこんな感じです。

  • パターンA:長期で絶対に持ちたい銘柄
    → IPO配分が取れた分+初値付近で少量だけ買い、残りは半年〜1年かけて押し目で買い増し。
  • パターンB:テーマとしては魅力だが、バリュエーションが高すぎる
    → 初値は見送り、決算2〜3回分を見てから、成長と評価のギャップが縮まってきた段階で検討。
  • パターンC:完全に短期イベントとして割り切る
    → 需給・ロックアップ・オプション市場などを細かく見る必要があり、正直なところ「本業のある個人投資家にはハードルが高い」と思っています。

今年の3社はすべて「超長期テーマ(宇宙・AGI)」なので、個人的にはAとBの中間くらいのスタンスで向き合うのが現実的かな、と感じています。


投資家ならどうする?戦略の例

ここからは「自分ならこう考える」という具体的な戦略イメージです。

1. コアは既存のインデックス・大型AI銘柄、IPOは“スパイス”

  • S&P500やNASDAQ100、あるいはNvidia・主要クラウド(Microsoft、Alphabet、Amazonなど)をコアに置き、SpaceX・OpenAI・Anthropicはポートフォリオの一部にとどめるイメージです。
  • こうすることで、「もしIPO組が期待ほど伸びなくても、AI・クラウド・半導体の恩恵はインデックス側で拾える」という構図を作れます。

2. 3社すべてに少額ずつ分散する

  • 宇宙+AIの長期テーマにベットしたいなら、「どの1社が勝つか」を当てに行くより、3社に等金額で少額ずつ投資する方がストレスは少ないと思います。
  • 特定1社への集中よりも、「エコシステム全体の成長」を取りにいく発想です。

3. ロックアップ解除・二次調達を待つ

  • 超大型IPOは、上場から半年〜1年のどこかで、大株主や社員持株の売り出しが出てきやすい傾向があります。
  • 特にOpenAIやAnthropicのように「巨額のキャッシュバーン前提」の企業は、IPO後も増資・社債発行などで資本市場を頼る可能性が高く、そのタイミングで株価が押すことも想定されます。

4. 日本から投資するなら為替と税金も意識

4. 日本から投資するなら為替と税金も意識(実はグロース株なら税金はシンプル)

自分のように日本から米国株を触っている場合、気になるのが為替と「税金」ですよね。
「米国株=二重課税で確定申告が面倒」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

でも実は、米国株で二重課税(米国で10%+日本で20.315%)になるのは「配当金(インカムゲイン)」だけなんです。
SpaceX、OpenAI、Anthropicのような超成長企業は、上場後も利益を事業にどんどん再投資していくため、当面は配当を出さない無配のグロース株になることが濃厚です。
つまり、株価上昇による売却益(キャピタルゲイン)を狙うだけであれば、米国での税金は引かれず、日本国内の株と同じ20.315%の課税のみで済みます。
「面倒な外国税額控除の手続きなしで、世界のトップ企業の成長をストレートに取りにいける」というのは、日本から投資する上でちょっと背中を押してくれる事実ですよね。

また、もし「直接買うのは怖いから」と、これら3社が組み入れられた投資信託や東証上場のETFを通じて間接投資する場合でも、現在は制度が変わり、投資信託内の配当に対する二重課税は証券会社側で自動的に調整してくれるようになっています。

税金のハードルが実は低いと分かれば、あとは為替リスクとの付き合い方です。
超長期で持つつもりなら、「今の為替水準で、自分の総資産のうちドル建て資産をどこまで増やすか」というポートフォリオ全体のバランス設計だけは、少し冷静に考えておきたいポイントです。


まとめ:熱狂に飲まれず、「宇宙とAIのインフラ」をどうポートフォリオに組み込むか

  • SpaceXは、すでに巨大なロケット&衛星インターネット事業を持ちながら、軌道データセンターや月面基地といった超長期オプションまで内包する「宇宙インフラ+AIプラットフォーム」企業として、1.5兆ドルの評価が議論されています。
  • OpenAIは、2026年に140億ドルの赤字を覚悟しつつも、2030年に2800億ドル超の売上を目指すという、ハイリスク・ハイリターンな生成AIの中心プレイヤーです。
  • Anthropicは、安全志向と企業向けニーズを武器に、9000億ドル近辺の評価と300〜400億ドルの売上ランレートで、OpenAIをも上回る評価を狙いにいっています。

2026年のこの3社IPOは、「宇宙とAIという21世紀のインフラに、個人投資家がどうアクセスするか」を考える絶好のタイミングになるはずです。
だからこそ、ニュースの熱気に流されすぎず、自分のリスク許容度・時間軸・ポートフォリオ全体のバランスを整理してから、少し冷めた頭で参加方法を決めていきたいところです。

最後に、この文章はあくまで一個人投資家の見解であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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