ソーシャルレンディング大手のマネオが、投資募集を再開しました。
しばらくファンドの募集がなかったので、事業の縮小をするのかと思っていました。
数々の事件を起こしているマネオですが、今回の募集が大丈夫なのか本当に
心配してしまいます。
少しこれまでと違うところもあるので、少しだけ見てみます。
Contents
ファンドの内容
事業性資金支援ローンファンド
総額5億円のごつい案件です。現在13のファンドに分かれて募集がかかっています。
1ファンド、2,000万程度なので、現状みえてるだけで3億近く集める算段のようですね。
スキームですが、マネオ →事業者FUに融資です。FU社はA社になにかの設備を売るので、その資金を募集してるとのこと。
A社は、アミューズメント事業者です
ファンドスキーム
マネオ HPから
資金の使用用途
使用用途は以下の通りです。
この一言で5億円集まるなんてすごいですね。グレーな感じですが、ソーシャル・レンディングがそのような仕組みになってしまっているので仕方ないです。
資金使途
マネオHPより
アミューズメント事業者に販売する営業用設備の仕入資金としてファンド募集をいたします。
目標募集額
本事業に係る目標募集額は、5億円です。募集金額が目標募集額に満たない場合においてもファンド募集は成立いたします。
その場合には目標募集額に満つるまで、追加でのファンド募集を行うことがあります。
事業計画
事業者FUは、アミューズメント事業者に販売する営業用設備の仕入れを行います。
事業者FUのグループ企業と売却先Aとは、長期の取引関係ある関係から事業者FUが本件を取扱いいたします。
売却先Aからの支払いは、事業者FUからの振り出し手形にて行われます。
これにより、maneo社への融資金と期中の利払い原資を確保しております。
売却先Aは年商2000億円以上、全国に40店舗以上を展開するアミューズメント事業者です。
maneo社は売却先Aの財務資料について毎月提出を受け、財務状況を含めモニタリングをしております。
maneoマーケット社は、maneo社からの報告による回収計画、融資審査資料等を確認し、
募集対象事業に係る事業の実在性、本件計画の妥当性の観点で適切との確認のもと募集を行います。
FU社情報
FU社の情報も出ています。3年で、売り上げ18億くらいです。
1年にすると6億の売り上げです。
3年分の財務状況しか出ていないので、コメントしづらいですが、一年換算にした場合のこれまでの売り上げ実績の倍額の増資ということになります。
相当チャレンジングな投資です。
売り上げ自体も3年のうち、一年しかないのですが、あとの2年は何をしてるのでしょう?
利益も上がっていませんし、なんのための会社なのでしょう?
下のコメントを平気でかけるところに驚きます。もし書くなら証拠を示すべきです。
事業者FUのグループ展開上もそのグループ内の体力から見て充分許容できるものと判断しております。
マネオ HP
少なくともFU社の財務状況は悪いです。
なぜ、こんなコメントをかけるのか神経を疑います。
つまり、俺の言葉を信じろと言ってるようです。
A社情報
実際に施設えを売るのはA社向けなのでA社の情報がないとなんともですが、この情報は、以下の1行です。
店舗設備の販売先は、年商2,000億円以上のアミューズメント事業者となります。
これは、これまでファンドとも変わらないのですが、この情報だけで判断するのはかなりリスクがあるとわかります。
担保
担保ありません。5億円を無担保です。
何か起きたら回収不能です。大丈夫でしょうか?
これまでは、担保物件があっても回収せずにやり過ごすマネオの手口からみれば、担保はあってないようなものなのかもしれません。
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この案件はもう1個あります
以前にもFU社向けに15億集めているようです。FU社→A社の関係は変わらないので、今回のは追加融資でしょうか?
よくわからないですが、投資希望の方は、確認された方がいいと思います。
ファンドを分けて募集しているので、実態が非常にわかりにくいと思います。
一番近いファンドで、
”事業性資金支援ローンファンド1684号(案件1:FU社、案件2:FC社)”
のようです。
少し遡ればあります。
15億の次に5億でしょうか?20億ですが、こんなに近い時期に分けて融資するなんて聞いたことがないです。
最近のファンドから色々変わった
最近のファンドの内容の記載は変化が見られます。
一連の大量期失案件を受けて、最近のファンドから情報が少し多くなりました。
しかし、今回もキーとなるA社の情報は、1行です。
やはり、ソーシャルレンディングの仕組みは危険なものです。
というか、判断するべき材料がほとんどないので、運営会社を丸ごと信用してなければ自身の投資金を預けるのはリスクが高いです。
これを書いてる理由は、投資家に正常な判断をしてもらおうということではなく、後でファンドがうまくいかなかった時に、
ここまで書いてあるので、”失敗したのは、投資の責任範囲です”
というためです。
失敗しても投資家のお金は返ってこないのです。
これまでの失敗で、投資家への言い訳対策を強化しているので注意してください。
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マネオ の実績
大量延滞しています。
意図的にわかりにくくしてるのでしょうが、ここで確認してください。
トップページの”マーケット情報”というところに記載があります。
【延滞中】案件数 30件 / 件数 527件 / 金額 8,151,499,124円
81億延滞中
大きく書いておきます。マネオ は、81億延滞させてる企業です。
今月(7/3)も、13億程度期失させています。
この情報は、トップページにある遅延発生に関するご報告を読んでください。
残念ながら、色々な意味でマネオ の投資実績は悪いです。
たかだか30名程度の企業で、81億遅延を発生させれるところもすごいし、何より1、600億以上(制約ローン総額)のお金を動かしています。
何かの感覚が麻痺してるのではないでしょうか?
判定
今回は見送りが妥当です。
このファンドは、いろいろグレイすぎます。担保もありません。
マネオ の80億期失の実績から見送るべき案件です。
まとめ
今回は、マネオ の募集ファンドに対する記事を書きました。
特に、このファンドを否定しているものではありませんが、マネオ は現在81億の投資失敗の企業です。
色々な情報を参考に投資案件を決めるのが良いと思います。
ウェブ上には、有用でない情報も多数存在しますので、手間を惜しまず、情報収集されるおすすめします。
マネオ が、これだけの事件を起こしたのだからもう事件は起こさないと考えるより、今まで数々の事件を起こしたので、今後も起こすかもと考えた方が良いです。
悔いのない投資を行いください。
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