
皆さん、こんにちは。最近、投資の世界で「MAG7」や「マグニフィセント・セブン」という言葉をよく耳にしませんか?この記事では、米国株投資の中心となっているこの7つの巨大テック企業について、2024年の成績から2025年の展望まで詳しく解説します。

Logos of the MAG7 technology companies: Meta, Microsoft, Nvidia, Apple, Tesla, Amazon, and Alphabet
実際に私も毎日これらの銘柄の動向をチェックしながら投資判断を行っているのですが、2025年に入ってからの相場の変化には本当に驚かされています。特に、朝のコーヒーを飲みながら株価をチェックするのが日課になっている投資家の方も多いのではないでしょうか。
Contents
MAG7(マグニフィセント・セブン)とは?
MAG7とは、米国を代表する7つの巨大テック企業の総称です。この名前は1960年の西部劇映画「荒野の七人」(The Magnificent Seven)から取られており、2023年にバンク・オブ・アメリカのアナリスト、マイケル・ハートネット氏によって名付けられました。
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MAG7を構成する7つの企業

- Apple(AAPL) - iPhone、iPad等の革新的IT企業
- Microsoft(MSFT) - Windows、クラウドサービス展開
- Alphabet(GOOGL) - Google検索エンジン、YouTube運営
- Amazon(AMZN) - 世界最大のeコマース、AWS展開
- NVIDIA(NVDA) - AI・データセンター向け半導体メーカー
- Meta Platforms(META) - Facebook、Instagram、VR事業
- Tesla(TSLA) - 電気自動車、エネルギー事業
これらの企業は、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、電気自動車、メタバースなど、次世代技術のリーダーとして市場を牽引しています。

A hand interacts with a holographic digital sphere labeled 'AI' above a smartphone, symbolizing artificial intelligence technology
MAG7のETFとは?
個別株に投資するのはリスクが高いと感じる投資家のために、MAG7専用のETFが存在します。
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主要なMAG7 ETF
Roundhill Magnificent Seven ETF(MAGS)
MAGSは世界初のMAG7専用ETFとして、7つの銘柄への分散投資を1つの商品で実現できます。四半期ごとに均等配分にリバランスされるため、個別株の極端な偏重を避けながら、MAG7全体への投資が可能です。
MAG7の2024年と2025年YTDの騰落率
実際のパフォーマンスデータを詳しく見てみましょう。

MAG7 stocks performance comparison between 2024 full year and 2025 year-to-date returns
2024年の個別株パフォーマンス
銘柄 | 2024年リターン | 2025年YTDリターン | 現在株価 |
---|---|---|---|
Apple | +34.9% | -2.3% | $238.15 |
Microsoft | +13.7% | +21.6% | $509.04 |
Alphabet | +37.0% | +32.6% | $251.16 |
Amazon | +46.3% | +6.3% | $234.05 |
NVIDIA | +178.8% | +26.4% | $174.88 |
Meta Platforms | +69.1% | +30.0% | $779.00 |
Tesla | +62.6% | +11.2% | $421.62 |
平均 | 63.2% | 18.0% | - |
MAGS ETFのパフォーマンス
- 2024年リターン: +66.5%
- 2025年YTD: +18.9%
- 現在価格: $64.42

Comparison between investing in individual MAG7 stocks versus the MAGS ETF
注目すべきポイント

- 6銘柄がプラス、Appleのみマイナス(-2.3%)
- Alphabetが最高パフォーマンス(+32.6%)
- 平均リターンは18.0%と2024年より穏やか

Trading floor of the New York Stock Exchange showing market data active during trading hours
2025年の成績は控えめ?これからどうなる?
2025年に入ってからのMAG7のパフォーマンスは、確かに2024年と比較して「控えめ」と言えます。
パフォーマンス鈍化の要因
- 政策変更への敏感性
- グローバルサプライチェーンへの影響
今後の展望
投資家はどうする?個別に買うか、ETFか?
この重要な判断について、様々な観点から考えてみましょう。
個別株投資のメリット・デメリット
メリット:
- 銘柄選択の自由度:成長性の高い銘柄を重点的に投資可能
- 手数料の節約:ETF経費率(0.29%)を回避
- 配当の直接受取:企業からの配当を直接享受
デメリット:
- リサーチの負担:各企業の詳細分析が必要
- リバランスの手間:定期的な組み替えが必要
- 最低投資金額:特にBerkshire Hathaway等の高額銘柄への投資
MAGS ETF投資のメリット・デメリット
メリット:
デメリット:
- 経費率負担:年率0.29%のコスト
- 銘柄選択権なし:7銘柄が固定されている
- パフォーマンスの制限:個別株ほどの大きなリターンは期待できない
投資戦略の提案
初心者・忙しい投資家にはMAGS ETFを推奨:
- リサーチ時間が限られている
- リバランスの手間を省きたい
- 分散投資によりリスクを抑えたい
上級者・時間のある投資家には個別株選択を推奨:
- 各企業の業績を詳しく分析できる
- 成長性の違いを理解して投資配分を決められる
- より高いリターンを狙いたい
ハイブリッド戦略も有効:
- コア部分はMAGS ETFで安定的な投資
- サテライト部分で特に有望な個別株に追加投資
2025年後半の注目ポイント
- 第3四半期決算:AI投資の成果が数字で現れるか
- 政策動向:貿易・税制政策の明確化
- 競合状況:AI分野での競争激化
- バリュエーション調整:適正株価水準への収斂
まとめ
MAG7は確かに2024年の驚異的なパフォーマンスと比較すると、2025年は「控えめ」な成績となっています。しかし、これは必ずしも悲観すべきことではありません。
重要なポイント:
- 長期的な成長ストーリーは依然として健在
- AI革命はまだ始まったばかり
- 適切な投資戦略により、リスクを管理しながら成長の恩恵を享受可能
私自身、朝の市場チェックでこれらの銘柄の動向を見るたびに、テクノロジーの進化スピードとその投資機会の大きさを実感しています。ただし、集中投資のリスクも十分に認識した上で、自身のリスク許容度に応じた投資判断を行うことが重要です。
MAG7への投資を検討されている方は、個別株かETFかの選択を含めて、ご自身の投資経験と目標に応じて慎重に判断されることをお勧めします。