【投資全般】金のETFってなに？何を買えばいいの？

こんにちは！米国株投資歴5年の会社員投資家です。普段はテック株中心にポートフォリオを組んでいるのですが、最近の地政学的リスクの高まりを受けて、改めて金投資について考え直すきっかけがありました。

実は私、2020年のコロナショック時に金に投資していれば良かったと後悔した経験があります。当時は株式に全力投資していたのですが、今思えばリスクヘッジとして金も持っておくべきでした。

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衝撃的なニュース：アメリカがイラン攻撃を実行

2025年6月21日（米東部時間）、トランプ大統領がイランの核施設3か所に対する攻撃「真夜中の鉄槌作戦」を実行したというニュースが世界を駆け巡りました。この攻撃では、B-2爆撃機による約75発の精密誘導兵器が使用され、うち14発は13トン以上のバンカーバスターという大型爆弾でした。

アメリカ史上初めてとなるイラン本土への直接攻撃は、中東情勢を一気に緊迫化させました。イランは報復として「この地域にあるすべての米軍基地と駐留する4〜5万人の米兵を正当な標的とみなす」と発表し、さらにはホルムズ海峡の封鎖も検討していると報じられています。

このような地政学的リスクの高まりは、まさに金投資を検討すべきタイミングです。金は実物資産として発行体の信用リスクがなく、紛争や政情不安の際には安全資産として注目される傾向があります。

実際に、金価格は2025年に入ってから大幅に上昇しています。

2025年の金価格推移 - 年初から6月まで約18.3%上昇

上記のグラフが示すように、2025年1月から6月までで金価格は約18.3%も上昇しており、年初の14,787円から6月23日には17,486円まで値上がりしています。これは新型コロナウイルス流行前の2020年1月の5,590円と比較すると、なんと3倍以上の価格水準です。

金はインフレに強い実物資産としても知られています。トランプ大統領の関税政策により世界的な物価上昇リスクが懸念される中、投資家や各国の中央銀行は安全資産である金への投資を増やしています。

ETF（Exchange Traded Funds）とは、証券取引所に上場している投資信託のことです。金ETFは、金の市場価格に連動するように運用されるETFで、株式と同じようにリアルタイムで売買できます。

金ETFには以下のような魅力があります：

1. 少額投資が可能
現物の金を購入する場合、数百万円単位の資金が必要ですが、金ETFなら数千円から投資できます。

2. 管理の手間がかからない
現物の金を保有する場合、盗難や紛失のリスクがあり、金庫の購入や貸金庫の契約が必要です。しかし、金ETFなら管理の手間やコストを節約できます。

3. 高い流動性
金ETFは取引時間中いつでも売買でき、指値・成り行き注文も可能で、価格を見ながら機動的に売買できます。

4. 税制上の優遇
金ETFは分離課税の譲渡所得として扱われ、一律20.315%の税率が適用されます。また、他の金融商品との損益通算も可能です。

現在、日本から投資可能な主要金ETFは以下の通りです：

ETF名	ティッカー	信託報酬	特徴
SPDRゴールド・シェア	GLD/1326	0.40%	世界最大の金ETF、高い流動性
SPDRゴールド・ミニシェアーズ	GLDM	0.18%	低コスト版、長期投資向け
iシェアーズ・ゴールド・トラスト	IAU	0.25%	ブラックロック運用
純金上場信託	1540	-	国内ETF、現物交換可能

主要金ETFの信託報酬比較 - 低コスト競争が激化

近年、金ETF市場では激しいコスト競争が展開されており、グラニテシェアーズ・ゴールド・トラスト（BAR）は信託報酬を0.17%まで引き下げています。

正直に言うと、私はこれまで「金は利息を生まない資産」という理由で敬遠していました。しかし、今回のイラン攻撃を受けて考えが変わりました。

株式投資をメインにしている投資家こそ、リスクヘッジとして金ETFを検討すべきです。金は他の主要資産との相関が低く、値動きも異なるため、ポートフォリオに加えることで分散効果が得られます。

私は今回、ポートフォリオの5-10%程度を金ETFに配分することを決めました。具体的には、コストの安いSPDRゴールド・ミニシェアーズ（GLDM）を積立投資で購入する予定です。

アメリカのイラン攻撃により、中東情勢は一気に不安定化しました。このような地政学的リスクが高まる局面では、安全資産としての金の価値が再認識されます。

金ETFは、現物投資と比べて手軽で低コストな金投資手段です。特に米国株投資をメインにしている投資家にとって、リスクヘッジとして金ETFをポートフォリオに組み込むことは重要な戦略の一つと言えるでしょう。

投資は自己責任ですが、不確実な時代だからこそ、分散投資の一環として金ETFを検討してみてはいかがでしょうか。