米国株投資を始めたばかりの方から「指値注文って何?」「いつ使えばいいの?」という質問をよくいただきます。実は私も投資を始めた頃、成行注文ばかり使って何度も「あと少し安く買えたのに...」と後悔した経験があります。
**結論から言うと、日本から米国株を投資する場合、指値注文は必須のスキルです。**時差を逆手に取り、賢く活用することで投資成果を大きく改善できます。
Contents
- 1 指値注文とは?基本をしっかり理解しよう
- 2 成行注文との違いは?
- 3 なぜ指値注文を使うといいの?4つの理由
- 4 1. 感情に左右されない冷静な判断ができる
- 5 2. 価格の透明性が保てる
- 6 3. 時間の有効活用ができる
- 7 4. リスク管理が徹底できる
- 8 日本から米国株を買う場合は指値注文が必須!その理由
- 9 時差を味方にできる最大のチャンス
- 10 決算発表後の株価変動を狙い撃ち
- 11 賢い投資家はこう活用する!指値注文の実践テクニック
- 12 1. 階段状の買い注文で下落相場に備える
- 13 2. 利益確定の段階売りで確実に利益を確保
- 14 3. 逆指値と組み合わせたリスク管理
- 15 4. 90日間の長期有効期間を最大活用
- 16 まとめ:指値注文で投資成果を向上させよう
指値注文とは?基本をしっかり理解しよう
指値注文(さしねちゅうもん)とは、売買する価格を具体的に指定して注文する方法です。例えば「Apple株を150ドル以下で100株買いたい」と指定すれば、株価が150ドル以下になった時にだけ注文が執行されます。
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成行注文との違いは?

指値注文と成行注文の特徴比較
上のグラフが示すように、指値注文と成行注文にはそれぞれメリット・デメリットがあります:
なぜ指値注文を使うといいの?4つの理由
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1. 感情に左右されない冷静な判断ができる
私たち個人投資家の最大の敵は「感情」です。株価が急騰している時に「今買わないと!」と焦って高値で買ってしまったり、下落時に「もう少し下がるかも...」と躊躇してチャンスを逃したり。
指値注文なら事前に「この価格なら買う」「この価格なら売る」を決めておけるので、感情的な判断を排除できます。
2. 価格の透明性が保てる
成行注文では実際にいくらで約定するか分からないリスクがあります。特に米国株は板が薄い銘柄もあり、思わぬ高値で約定することも。指値注文なら指定価格以外では絶対に約定しないので安心です。
3. 時間の有効活用ができる
指値注文は最大90日間有効なので、じっくり待つことができます。忙しい平日でも、土日に分析して指値注文を仕込んでおけば、平日の値動きを自動でキャッチできます。
4. リスク管理が徹底できる
逆指値注文と組み合わせることで、損失を限定しながら利益を狙える「守りながら攻める」投資が可能になります。
日本から米国株を買う場合は指値注文が必須!その理由
時差を味方にできる最大のチャンス

日本時間での米国株取引時間
日本から米国株投資をする最大のメリットは時差です。米国市場の取引時間は:
- 標準時間:日本時間23:30~翌6:00
- サマータイム:日本時間22:30~翌5:00
時間帯 | 日本時間(標準) | 日本時間(サマー) | メリット |
---|---|---|---|
プレマーケット | 20:00-23:30 | 19:00-22:30 | 昼間に取引可能 |
通常取引 | 23:30-06:00 | 22:30-05:00 | 夜の時間を活用 |
アフターマーケット | 06:00-10:00 | 05:00-09:00 | 翌朝の情報で判断 |
決算発表後の株価変動を狙い撃ち
米国企業の多くは立会時間終了後に決算を発表します。例えば、2024年5月22日のエヌビディア(NVDA)の決算では、好決算発表後に時間外取引で約7%上昇しました。
こんな時、事前に指値注文を入れておけば:
- 好材料で上昇する前に購入できる可能性
- 悪材料で下落した場合も指定価格以下では買わない安心感
賢い投資家はこう活用する!指値注文の実践テクニック
1. 階段状の買い注文で下落相場に備える
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text<code>現在価格:100ドル → 95ドルで100株の買い注文 → 90ドルで100株の買い注文 → 85ドルで100株の買い注文 |
これにより下落リスクを分散しながら、安値で買い増しできます。
2. 利益確定の段階売りで確実に利益を確保
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text<code>現在価格:120ドル(100ドルで購入済み) → 130ドルで50株の利益確定売り → 140ドルで30株の利益確定売り → 150ドルで20株の利益確定売り |
3. 逆指値と組み合わせたリスク管理
通常の指値注文と逆指値注文を組み合わせることで、「利益確保」と「損失限定」を両立できます。
4. 90日間の長期有効期間を最大活用
米国株の指値注文は最大90日間有効なので、長期的な価格目標を設定して「待ちの投資」ができます。四半期決算のタイミングを狙った戦略も有効です。
まとめ:指値注文で投資成果を向上させよう
指値注文は単なる注文方法ではなく、投資戦略の核心です。特に日本から米国株投資をする場合:
- 時差を活用して取引チャンスを拡大
- 価格コントロールで感情的な判断を排除
- 90日間の有効期間でじっくり戦略実行
- リスク管理と利益確保の両立
これらのメリットを最大限活用することで、より安定的で収益性の高い投資が実現できます。
投資は一攫千金ではなく、継続的な学習と実践が成功の鍵です。指値注文という基本的なツールをしっかりマスターして、あなたの投資スキルを次のレベルに押し上げましょう。