こんにちは、普段は米国株を中心にコツコツ投資している会社員です。最近、投資仲間から「ファンダメンタルって?」「テクニカルって結局どっちがいいの?」とよく質問されます。実際、私も最初はどちらを意識すればいいのか混乱していました。
今日は、投資初心者の方向けに、ファンダメンタル投資とテクニカル投資の違いと、それぞれに合う人の特徴、よく話題になる有名投資家についてわかりやすく解説します。最後には2024年のS&P 500のパフォーマンスデータも交えて、どちらのスタイルが自分に向いているか判断できるようになります。
Contents
ファンダメンタル投資とは?
ファンダメンタル投資は、企業の「本質的な価値」に着目して投資判断を行うスタイルです。決算書や業績、経営陣の質、将来の成長性などを分析し、株価が企業価値より割安か割高かを見極めて売買をします。ざっくり「会社の実力を見る投資」といえます。
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代表的な指標
- 売上高、純利益、EPS(1株当たり利益)
- ROE(自己資本利益率)
- PER(株価収益率)
- 事業内容・市場シェア
例えば、Apple(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)のように、安定した成長と強いブランド力を持つ企業はファンダメンタル投資家に好まれます。

Visual comparison of fundamental analysis focusing on company and economic factors versus technical analysis relying on charts and indicators
テクニカル投資とは?
テクニカル投資は、株価チャートや出来高など「市場の値動き」から短・中期的なトレンドを読み取って売買する投資法です。会社の中身よりも、需給の流れや心理を重視します。パズルやゲーム感覚で相場を読むのが得意な人に向いています。
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主な分析手法
- 移動平均線やボリンジャーバンド
- RSIやMACDなどのオシレーター系指標
- サポート・レジスタンスライン
最近ではAIやアルゴリズム取引もテクニカル分析を駆使して売買が行われています。

Stock price data represented through candlestick, bar, and line charts for Macy's Inc., illustrating common chart types used in technical analysis
ファンダメンタル投資とテクニカル投資の比較
両者の違いを分かりやすく整理すると以下のようになります。

ファンダメンタル分析とテクニカル分析の比較表
詳細な特徴比較も見てみましょう。

ファンダメンタル分析とテクニカル分析の特徴比較
どっちの投資が向いている?
投資家のパーソナリティによって、どちらのスタイルが向いているかが決まってきます。
ファンダメンタル投資が向く人
- 企業や産業の将来を予測するのが好き
- 数字やビジネスモデルの分析が得意
- 中長期目線でコツコツ資産を増やしたい
- 研究時間を十分に確保できる
テクニカル投資が向く人
- チャートを見て傾向やパターンを見つけるのが得意
- 短期売買のスリルが好き
- ロジックや戦略を試すのが好き
- すばやい判断と行動を好む
私の周りでは、両方の手法を上手く組み合わせている人が成果を出している印象です。例えば「ファンダメンタルで投資先を選び、テクニカルで買い時・売り時を見極める」など。

投資家のパーソナリティタイプ別分布
有名投資家はどっちを選んでいる?
ファンダメンタル投資家の代表格
ウォーレン・バフェットやピーター・リンチは王道的な存在です。企業価値に重きを置き、長期で資産を増やしてきた代表的な存在です。バフェットは「コカ・コーラ」への投資で有名で、ブランド力と収益性を重視した典型例といえます。

Warren Buffett, legendary value investor and CEO of Berkshire Hathaway, known for his fundamental investment approach and philanthropy
テクニカル投資家の代表格
ジョージ・ソロスやリチャード・デニスは、値動きやトレンドを重視した短期的な売買で数々の伝説を作ってきました。ソロスの1992年の英ポンド空売りは「イングランド銀行を潰した男」として有名です。
米国株市場の長期パフォーマンスから見る投資スタイル
2024年のS&P 500は25.02%の上昇となり、2年連続で20%超の好成績を記録しました。過去10年の推移を見ると、長期投資の魅力が分かります。

S&P 500年間リターンの推移(2015-2024年)
しかし、個人投資家の実際のリターンは市場平均を8.48%も下回る結果となりました。これは感情的な売買や市場タイミングを狙った結果とされています。
私もコーヒー片手に朝チャートを見る時間がちょっとした趣味ですが、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を保つことの大切さを実感しています。
投資家はどうするべき?
個人的には、「どっちが正解」というより自分の性格や生活スタイルに合う方法を選ぶのが大切だと感じています。
初心者におすすめのアプローチ
- まずはインデックス投資から始める
- S&P 500や全世界株式のETFで市場全体に投資
- 個別銘柄選択の難しさを回避
- 少額でテクニカル投資を体験
- 余裕資金の一部で短期取引を試す
- 自分の性格や適性を確認
- 継続的な学習
- 両方のスタイルを学んで理解を深める
- 市場環境に応じて使い分けられるスキルを身に着ける
長期的な視点の重要性
ファンダメンタル分析もテクニカル分析も、それぞれに勝率は30%~80%と幅があるとされています。重要なのは勝率よりも、損失を小さく抑えて利益を大きく取る「リスク・リワード」の考え方です。
まとめ:自分らしい投資スタイルを見つけよう
どちらを選んでも、「自分で納得できるやり方」を見つけるまで色々試して失敗も経験するのが、リアルな投資生活のあるあるです。
初心者のみなさんも、「自分ならどちらが楽しいかな?」と想像しながら、まずは小さく一歩を踏み出してみてください。投資は長期戦です。焦らず、自分のペースで進んでいけば必ず道は開けます。