株式投資を始めて間もない頃、私は企業の業績データばかりに注目していました。「良い会社の株を買えば必ず上がる」と思い込んでいたのです。しかし、いくら財務が健全な企業でも、買うタイミングが悪ければ思うような利益は得られません。そこで重要になってくるのが株価チャートを使った分析です。
実は、意外にいい株チャートツールがないというのが投資家の悩みです。証券会社のツールはそれなりに機能はあるものの、物足りなさを感じることが多く、プロ仕様のツールは高額で手が出ません。そんな中で注目されているのが、世界中の投資家に愛用されている**TradingView(トレーディングビュー)**です。
Contents
- 1 株価チャートが投資戦略にとって重要な理由
- 2 チャートから読み取れる重要な情報
- 3 意外に良い株チャートツールがない現実
- 4 各証券会社のチャートツールの現状
- 5 SBI証券「HYPER SBI2」
- 6 マネックス証券「マネックストレーダー」
- 7 moomoo証券「moomooアプリ」
- 8 TradingView(トレーディングビュー)とは
- 9 TradingViewの主な特徴
- 10 TradingViewのメリット
- 11 TradingViewのデメリット
- 12 TradingViewの料金プラン詳細
- 13 各プランの詳細な比較
- 14 結論:TradingViewの有料版をおすすめする理由
- 15 なぜ有料版が必要なのか
- 16 推奨プランは「Plus」
- 17 まとめ
株価チャートが投資戦略にとって重要な理由
株価チャートは単なる価格の推移を示すグラフではありません。市場参加者の心理が色濃く反映された重要な情報源なのです。
チャート分析の本来の目的は「市場参加者の心理を基に、市場の大局観を掴む」ことにあります。株価が上昇し多くが「強欲」や「楽観」、下がっているときは「恐怖」や「パニック」などの心理状態にあり、過去からの知見の積み重ねで、チャートには一定の法則があることがわかっています。
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チャートから読み取れる重要な情報
- ローソク足:始値・終値・高値・安値の4つの価格情報
- 出来高グラフ:どのくらいの取引があったかを示すバロメーター
- 移動平均線:株価が上昇トレンドか下降トレンドかの判断材料
株式投資において、チャート分析は継続的に利益を出すための必要不可欠なツールです。短期的なデイトレードから1週間、1ヶ月程度の期間での投資においても、チャート分析なくして継続的な利益を出すのは非常に困難とされています。
意外に良い株チャートツールがない現実
多くの投資家が直面する問題として、本当に使いやすいチャートツールが少ないことが挙げられます。
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各証券会社のチャートツールの現状
SBI証券「HYPER SBI2」
マネックス証券「マネックストレーダー」
moomoo証券「moomooアプリ」

これらの証券会社のツールも悪くはありませんが、本格的な分析を行うには機能面で物足りなさを感じることが多いのが現実です。
TradingView(トレーディングビュー)とは
TradingViewは、世界中で1億人以上の投資家が利用する高機能チャート分析プラットフォームです。アメリカのシカゴに本社を構え、現在では世界標準のチャートツールとして広く認知されています。
TradingViewの主な特徴
- 豊富なテクニカル指標:100種類以上のインジケーターを提供
- 多様なチャート形式:13種類のチャート表示に対応
- グローバル対応:世界中の株式、FX、仮想通貨、コモディティをカバー
- クラウドベース:どのデバイスからでも同じ設定でアクセス可能
- コミュニティ機能:他の投資家の分析アイデアを参照できる
私も実際に使ってみて驚いたのは、その直感的な操作性です。初めて使う方でも、マウスの操作だけで簡単にトレンドラインを引いたり、テクニカル指標を追加したりできます。
TradingViewのメリット
- ブラウザで利用可能:特別なソフトウェアのインストール不要
- 無料で基本機能が使える:アカウント登録なしでもチャート閲覧が可能
- 高度なカスタマイズ:自分好みの分析環境を構築できる
- 世界中のデータ:日本株だけでなく米国株や新興国株も網羅
TradingViewのデメリット
TradingViewの料金プラン詳細
TradingViewには無料プランから上級者向けのプレミアムプランまで、4つの料金体系があります。

TradingViewの各料金プランの月額料金比較

各プランの詳細な比較
Basic(無料プラン)
- チャート表示:1枚まで
- テクニカル指標:3個まで
- アラート:1個まで
- 広告表示:あり
Essential(月額約2,400円)
- チャート表示:2枚まで
- テクニカル指標:5個まで
- アラート:10個まで
- 広告なし・カスタム時間足対応
Plus(月額約4,900円)
- チャート表示:4枚まで
- テクニカル指標:10個まで
- アラート:30個まで
- データエクスポート機能
Premium(月額約9,700円)
- チャート表示:8枚まで
- テクニカル指標:25個まで
- アラート:400個まで
- 秒足表示・最優先サポート
年間プランを選択すると約16%の割引が適用されるため、継続して利用する予定であれば年間契約がお得です。
結論:TradingViewの有料版をおすすめする理由
私が実際にTradingViewを使い込んでみて感じるのは、無料版で試してみて、気に入ったら有料版にアップグレードするのが最も賢い選択だということです。
なぜ有料版が必要なのか
- 複数チャートの同時表示:異なる時間軸や複数銘柄の比較分析が可能
- 豊富なテクニカル指標:より精密な分析により投資判断の精度が向上
- アラート機能:重要な価格レベルでの自動通知により売買機会を逃さない
- 広告なしの快適な環境:集中して分析に取り組める
特に、複数の時間軸(日足、週足、月足など)を同時に確認できることは、トレンドの大局観を掴む上で非常に重要です。無料版の1チャートでは、この重要な分析が十分にできません。
推奨プランは「Plus」
コストパフォーマンスを考えると、**Plusプラン(月額約4,900円)**が最もバランスが取れています。4分割でのチャート表示、10個のテクニカル指標、そしてデータエクスポート機能により、本格的な分析環境が手に入ります。
月額約5,000円という金額は一見高く感じるかもしれませんが、投資で月に数万円の利益を上げることを考えれば、決して高い投資ではありません。むしろ、質の高い分析ツールによって投資判断の精度が上がれば、すぐに元は取れるでしょう。
まとめ
株式投資において、株価チャートは投資戦略を立てるための重要なツールです。証券会社のツールにも一定の機能はありますが、より本格的な分析を求めるなら、世界標準のTradingViewを検討する価値があります。
まずは無料版で基本的な機能を試してみて、使い勝手や機能に満足できたら有料プランへのアップグレードを検討してみてください。特にPlusプランは、個人投資家にとって必要十分な機能を月額約5,000円で利用できるため、投資成果の向上を考えればコストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。
投資の世界では「情報が武器」とよく言われます。質の高いチャート分析ツールを活用して、より良い投資判断を目指していきましょう。