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【投資全般】金に資金を逃すと言われてもどうすれば良い?

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はじめに

こんにちは。米国株投資歴10年の個人投資家です。最近、投資仲間から「金に資金を逃した方がいいんじゃない?」と言われることが増えました。確かに、アメリカがイランの核施設を攻撃したニュースを見て、世界情勢の不安定さを改めて実感しています

私自身、2008年のリーマンショック時に株式投資で大きな損失を経験したこともあり、今回はリスク分散の重要性について真剣に考えてみました

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アメリカのイラン攻撃が投資環境に与える影響

史上初の直接攻撃

2025年6月21日、トランプ米大統領はイランの核施設3カ所に対して空爆を実施したと発表しました。この攻撃は「ミッドナイト・ハンマー(深夜の鉄槌)」と名付けられた作戦で、B-2ステルス爆撃機が大型地中貫通爆弾「バンカーバスター」を使用しました

アメリカがイランを直接攻撃するのは史上初めてのことで、中東情勢は重大な局面に突入しています。イラン側は「中東の地域にいる、すべてのアメリカ人と米軍は正当な標的となる」と報復を警告しており、さらなる事態の激化が懸念されています。

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市場への影響

この地政学的リスクの高まりにより、投資家の間では安全資産である金への注目が急速に高まっています。金は「有事の金」として知られており、地政学的な緊張が高まると価格が上昇する傾向があります

経済状況の不安定要因

インフレ圧力の継続

2025年現在、世界経済は複数の不安定要因に直面しています。トランプ政権の関税政策により、アメリカでは再びインフレ懸念が高まっており、これが金価格の上昇要因となっています。

金利環境の変化

アメリカの長期金利は上昇傾向にあり、実質金利の上昇が経済活動に影響を与える可能性があります。FRBは慎重な利下げを継続する見通しですが、関税による物価上昇圧力が金融政策の制約となる可能性があります。

金価格の推移と投資の背景

金価格の推移と主要イベントの影響を示すチャート

金価格の推移と主要イベントの影響を示すチャート

金価格は2020年以降、着実に上昇を続けており、2025年現在では1グラムあたり16,500円前後の高値圏で推移しています。特に地政学的リスクが高まる度に価格が上昇しており、今回のアメリカ・イラン情勢も金価格の押し上げ要因となっています。

金投資の具体的な方法

主要な投資手段の比較

金投資には複数の方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。以下の表で主要な投資方法を比較しました:

投資方法最低投資額手数料現物保有税制優遇特徴
金地金数十万円中程度可能なし現物保有の安心感
純金積立1,000円〜高め可能なし少額から始められる
金ETF数千円〜低め不可NISA対応手軽で流動性が高い
金投資信託数千円〜中程度不可NISA対応分散投資効果
金貨数万円〜高め可能なしコレクション価値

初心者におすすめの方法

私が実際に検討している方法として、以下の3つをおすすめします

  1. 金ETF: 最も手軽で流動性が高く、NISA口座での非課税投資も可能です
  2. 純金積立: 少額から始められ、ドルコスト平均法による価格変動リスクの軽減効果があります
  3. 金投資信託: 為替ヘッジ付きの商品もあり、円高リスクを抑制できます

段階的な資金移動戦略

ポートフォリオ配分の考え方

リスク許容度別の資産配分比較チャート

リスク許容度別の資産配分比較チャート

金投資を行う場合、一般的には資産全体の10%〜20%を金に配分することが推奨されています。私自身も、現在の米国株中心のポートフォリオを見直し、段階的に金への配分を増やすことを検討しています。

具体的な実行プラン

第1段階(即座に実行)

  • 現在の投資資金の5%を金ETFに配分
  • NISA口座を活用して税制メリットを享受

第2段階(3ヶ月以内)

  • 純金積立を月1万円から開始
  • 米国株の一部利益確定で資金を捻出

第3段階(6ヶ月以内)

  • 金への配分を全体の15%まで引き上げ
  • 地政学的リスクの状況を見ながら調整

リスク管理のポイント

金投資は守りの資産ですが、以下の点に注意が必要です

  • 利息・配当がない: 金は価格上昇のみが収益源です
  • 為替リスク: ドル建て価格の影響を受けます
  • ボラティリティ: 短期的には価格変動が大きい場合があります

まとめ

アメリカのイラン攻撃により地政学的リスクが高まる中、金への資金移動は有効なリスクヘッジ手段と言えるでしょう。しかし、感情的に全資産を金に移すのではなく、段階的かつ計画的にポートフォリオを調整することが重要です。

私も今回の分析を通じて、改めてリスク分散の重要性を認識しました。米国株投資を続けながら、金投資を組み合わせることで、より安定したポートフォリオを構築していきたいと思います。

投資は自己責任ですが、今回のような不安定な時代だからこそ、慎重にリスク管理を行いながら資産を守っていくことが大切ですね。

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