投資全般

FANG+の2025年9月は現行10社で変更なし?現状の成績を確認せよ

投稿日:

コーヒーを片手にポートフォリオをチェックしていたら、あっという間に9月も半ば。毎度のことながら、FANG+の四半期リバランスが気になる時期がやってきました。

いつものように朝のルーティンでYahooファイナンスを開き、お気に入りに登録したFANG+構成銘柄の株価をチェック。今回の9月リバランスはどうなるんだろう...と思いながら調べてみたら、予想通りというか、ちょっと拍子抜けというか。

結論から言うと、2025年9月のFANG+指数は現行10社のまま変更なしの見通しです。(確定ではないですので、9月3週を待ってください)

そもそもFANG+って何だっけ?

詳しいFANG+の解説は以前の記事(FANG+ってなんだ、儲かるの??新NISA時代の最強成長株投資を徹底解説)で書きましたが、簡単におさらいしておきましょう。

FANG+とは、米国の次世代テクノロジー企業10社に均等投資する株価指数です。Facebook(現Meta)、Amazon、Netflix、Googleの頭文字「FANG」に、Apple、Microsoft、Nvidia、Broadcom、ServiceNow、CrowdStrikeを加えた10銘柄で構成されています。

FANG+指数の構成銘柄(均等ウェイト10%ずつ)

FANG+指数の構成銘柄(均等ウェイト10%ずつ)

各社が10%ずつの均等ウェイトなので、時価総額に関係なく全社平等。これが意外と侮れないポイントなんですよね。

スポンサーリンク

2025年9月リバランス:現状維持の背景

毎年3月・6月・9月・12月の第3金曜日に行われるFANG+のリバランス。今回の9月は9月19日が正式発表日でしたが、事前の業界予想通り「変更なし」となりました。

実は2025年6月のリバランスでも変更はなく、直近の大きな入れ替えは2024年9月にTesla(TSLA)とSnowflake(SNOW)が除外され、代わりにCrowdStrike(CRWD)とServiceNow(NOW)が加入したときでした。

現行10社の組み合わせが思った以上に安定しているということでしょう。特にAI関連銘柄が好調な今の相場環境では、わざわざ入れ替える必要性も低いのかもしれません。

驚きの1年間パフォーマンス:FANG+が見せた底力

さて、銘柄変更がないなら現行10社のパフォーマンスを確認してみましょう。2024年9月14日から2025年9月14日までの1年間で、各銘柄がどれだけ成長したのか調べてみました。

FANG+銘柄とS&P500の1年間パフォーマンス比較(2024年9月14日〜2025年9月14日)

FANG+銘柄とS&P500の1年間パフォーマンス比較(2024年9月14日〜2025年9月14日)

結果は圧巻の一言です:

銘柄2024/9/14価格2025/9/14価格騰落率
AVGO (Broadcom)$164.02$359.87+119.41%
NFLX (Netflix)$696.50$1,188.44+70.63%
CRWD (CrowdStrike)$267.81$436.10+62.84%
GOOGL (Alphabet)$158.06$240.80+52.35%
NVDA (Nvidia)$116.78$177.82+52.27%
META (Meta)$533.28$755.59+41.69%
AMZN (Amazon)$184.89$228.15+23.40%
MSFT (Microsoft)$431.34$509.90+18.21%
AAPL (Apple)$216.32$234.07+8.21%
NOW (ServiceNow)$892.46$928.96+4.09%

FANG+平均リターン:+45.31%

最低でもプラスリターンという驚異的な結果。特にBroadcom(AVGO)の119.41%上昇は圧巻です。AI半導体需要の恩恵をフルに受けた形ですね。

一方で意外だったのは、新規加入組のServiceNow(NOW)が+4.09%と最下位だったこと。それでもプラスなので文句は言えませんが(笑)

スポンサーリンク

S&P500との比較:28.51%のアウトパフォーム

同期間のS&P500(SPY)は+16.80%でした。

FANG+ vs S&P500の比較

  • FANG+:+45.31%
  • S&P500:+16.80%
  • アウトパフォーム:+28.51%

これはすごい数字です。S&P500も決して悪くないリターンでしたが、FANG+はその2.7倍のパフォーマンス。ただし、この数字を見て「今すぐ全資金をFANG+に!」とは思わないでください。

セクター別分析:AI関連が牽引

パフォーマンスを分析すると、いくつかの興味深いパターンが見えてきます:

半導体関連銘柄の躍進

  • AVGO(Broadcom):+119.41%
  • NVDA(Nvidia):+52.27%
  • 平均:+85.84%

AI・クラウド関連の底堅さ

  • GOOGL(Alphabet):+52.35%
  • META(Meta):+41.69%
  • NVDA(Nvidia):+52.27%
  • 平均:+48.77%

セキュリティ分野の成長

  • CRWD(CrowdStrike):+62.84%

やはり2025年のテーマである「AI」「半導体」「サイバーセキュリティ」がしっかりと反映された結果になっています。

投資家はどうする?私の考え

正直なところ、これだけのパフォーマンスを見せられると「もっと投資しておけばよかった」と思う気持ちもあります(これは投資家の性というものですね)。

でも冷静に考えると、FANG+はあくまでサテライト投資として位置づけるのが適切だと思います。

推奨アプローチ:コア・サテライト戦略

コア(70-80%): S&P500や全世界株式インデックス
サテライト(20-30%): FANG+などの成長性重視指数

理由:リスク管理の観点

  1. 高ボラティリティ: 年間28.7%の値動き(S&P500は16.5%)
  2. セクター集中リスク: テック系10社のみ
  3. 為替リスク: 円高時の影響

実際、私も新NISA枠でFANG+に投資していますが、全体の20%程度に留めています。毎朝株価をチェックしながら一喜一憂するのも、それはそれで楽しいものです(苦笑)

まとめ:現状維持でも侮れないFANG+

2025年9月のFANG+リバランスは「変更なし」という結果でしたが、現行10社の1年間パフォーマンスは+45.31%という素晴らしい数字でした。

ポイント整理

  • 9月リバランスは現行10社で変更なし
  • 1年間で平均+45.31%の高パフォーマンス
  • S&P500を28.51%アウトパフォーム
  • AI・半導体関連銘柄が特に好調

ただし、過去のパフォーマンスは未来を保証しないのが投資の鉄則。FANG+の魅力を理解しつつも、適切なリスク管理のもとで投資することが大切です。

新NISAの成長投資枠でFANG+投資を検討している方は、まずはコア資産(S&P500など)をしっかりと固めてから、アクセント程度の位置づけで始めてみてはいかがでしょうか。

明日も相場が楽しみです。皆さんも良い投資ライフを!

スポンサーリンク

-投資全般

Copyright© InterDimension:インタディ , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.