人々は、果たして、何の絆によって結ばれているのか? 血の繋がりだけでしょうか?同じ目標に向かうことによって絆が深まるのでしょうか?または、同じ秘密を共有していれば絆が深まる?
ま、言葉で定義することは難しいですね。
色々な形の絆があるということでしょうか?
どういう形かは、それを経験した人が感じるものだと思います。
では、映画の感想です。
映画の感想
この映画を公開初日から観に行こうとしたわけではなかったのですが、たまたま日程が合ったので、観ました。
鑑賞後の感想ですが、とにかく、寂しいです。なんでしょうね、さみしいです。
そして、あまりにメッセージが多くて、受け止められないって感じです。
1.貧困という境遇
色々な貧困の形が出てきます。一つの家族を中心に物語が描かれているのに、貧困の色々な形が出てきます。それぞれの役に色々な背景を盛り込んでいて、色々なケースの貧困が出てきます。社会的な問題にもなってるようなことも盛り込まれていて、寂しい気持ちになります。この家族以外でも現在の日本の悲しい境遇が描かれていて、これまた、やっぱり寂しい気持ちになります。
2.細部へのこだわり
結構、マニアックなシーンも多いですが、細部へのこだわりを感じます。そこってそんな感じなんだ、とか本当かどうかわからないところもあるけど物語に深みを与えてくれています。色々細かく、丁寧な作りを感じさせてくれます。
3.豪華キャスト陣
公開前から、安藤サクラさんの演技が際立ってるとよく言われてましたが、出演してる役者全員の演技というか雰囲気が映画全編に流れています。個々の気持ちを感じられるストーリと、ちょっとした仕草で表現される気持ちが映画に深みを与えてくれています。個人的には、リリーフランキーさんのあの痩せっぷりがあの役にすごくマッチしていて良かったです。あの雰囲気が、あのダメさ加減満点の父親にマッチしすぎですね。
4.家族の絆の物語
家族全員が、一体化して幸せてのはちょっと違うんです。登場人物それぞれが、それぞれに闇を背負い、それぞれが違う形でみんなのと絆を育むという物語です。それぞれの登場人物がそれぞれの過去を受け入れ、未来に向けて少しずつ進もうとする構成が何とも深いんです。そして、やっぱり寂しい。。。
★ ★ ★
軽い気持ちで観にいきましたが、思いかけず凹みました。くらーい気持ちになるし、終盤はとにかく寂しいです。仕方ないけど、何ともやりきれない人生だなぁと感じる作品です。
この映画をオススメしたい方
・社会の仕組みに不満を抱いてる方
・やっぱり、都会って疲れるって思う人
映画観賞記録
2018年、映画館で観た映画: 9本目
個人的な評価: 7.8点/10点満点
今日のポップコーン: 食わず。
ひと言: うーん、この手の映画は苦手。。。