人は、誰にでも自分の思っていることを言えるのだろうか?もし、みんなが自分の言いたいことがいえるなら、世の中は良くなることでしょう。
うん?本当にそうでしょうか?うまくいかないのが人生で、なんでも本当のことをいうのはよくないのはないでしょうか?
原題:”THE POST”
でもですね。人間、絶対に曲げてはならない信念ってのがあると思うのです。もし、それを曲げるのなら、それはもはやその人の人生を楽しめてると言えない。誰かのために何かをやる場合でも、その人の信念に基づく行動であるではないでしょうか?
信念を貫く人は、いつも素敵です。
では、映画の感想です。
ネタバレしたくてしょうがないですが、あまりしないように頑張ります。
映画の感想
実は、前の土曜日、観ようと思ってたんですが、なんと満員。そんなばかな。。
1席も空いてない。
1席も空いてないなんて、上映初日でも、上映最初の週末でもあまりみたことがない。じゃ、どんなものかと、会社をさぼっ、、、いや、早く退社して昼の部で観てきました。
あ、僕のしょうもない事情は、この映画の前には、漬物にもなり得ない。
それぐらい、すばらしいんです。
何が素晴らしいか?全部好みです。スピルバーグのシリアス系映画は好きです。
1.信念の物語
まず、王道的、ストーリー。人間の信念をテーマにしています。国家という強大な組織に対する報道を、マスコミの信念を貫き最後の最後まで貫く人々の姿に感動させられます。メリル・ストリープやトム・ハンクスの役にフォーカスされていますが、個々に動く記者たちの心情も丁寧に描かれています。本当に丁寧さが感じられ、登場人物の生き様が織りなす深みのあるストーリーになっています。当然、みんながみんな、いい人ばかりではないのですが、それぞれの人の態度や台詞が、その人らしく変化していったりするのが、本当によく描かれてると思います。
2.おしゃれな台詞回し
次に思うのが、台詞の素晴らしさ。英語なのに直接的に話さない感じがすごくいいです。あんまり、こんな感じの台詞回し観たことない気がしますが、曖昧な言い回しと役者の表現力が相まって、この映画を上質なものにしてるんだと思います。こういうところは、役者さんの演技力も大きい気がしますね。
3.円熟した演技のキャスト陣
やっぱり、この2人が素晴らしかった。予想以上です。
今回は、トム・ハンクスがすごくいいですね。まるで、違う人なんじゃないくらいの骨太のバイタリティ溢れるジャーナリストを演じています。これが、ハマってますね。骨太で繊細で、矛盾の多いキャラですが、本当に憎めない深い人間味を持っているんです。すごく、人間味溢れるキャラを演じてくれています。
そして、メリル・ストリープ。ワシントンポストの社主の役です。映画の出だしで、彼女のキャラがよくわかる紹介のようなシーンがあるんですげど、この映画では、一環して、メリル・ストリープは、根底に彼女のベーシックな性格をずっと根底に残して色々なことを考え、決断する女性を演じています。
二人とも、超かこいいんすよ。
メリル・ストリープ→トム・ハンクス→メリス・ストリープの連続攻撃に、たまらず賞賛です。
★ ★ ★
と、一息に感想を書きましたが、やるべき人がやるべき仕事をしたと感じられる、本当に丁寧に造られた上質な作品であると思います。
では、皆さん、満員の劇場で、ぜひ鑑賞を楽しんでください。
この映画をオススメしたい方
・全ての人
・世の中に、理不尽な抑圧を感じている方
おまけ
この映画の好きな方は、この映画もチェックです。
映画の感想:”スポットライト 世紀のスクープ”- 記者達の情熱が教会の長く深い闇を暴く衝撃の作品
映画観賞記録
2018年、映画館で観た映画: 8本目
個人的な評価: 9.7点/10点満点
今日のポップコーン:
ひと言: うーん、この手の映画が大好き。
posted by j138