もし、群衆がある目的を共通のものとして掲げた時、その時はもう彼らはその目的を達成せずにはいられない。たとえそれが、罪深き目的であったとしても・・・。みんなで決めた時点で、その目的を果たすことが目的になるのです。
原題:”MURDER ON THE ORIENT EXPRESS”
愛する人間を傷つけられることは、人にとって最も耐え難い出来事です。本当に。
では、映画の感想です。この映画が、私が観た、2017年の最後の映画です。
映画の感想
言わずと知れたアガサ。クリステーの代表作です。ある程度の年齢の方は、何度かこの作品に触れたことがあるのではないかと思います。そのくらいの名作ですので、もはや、ストーリの説明は不要ですね。私も本も読んだし、映画も観たし、日本のドラマでやってたのもみたし、色々な形でこの作品に触れています。
しかし、だからといって退屈な思いなどせず、今度の映画をとても楽しめました。本当にいい出来なんです。
オープニングから驚きでしたね?あのケネス・ブラナーのポアロ。これまでのポアロファンからしたらありえないと思います。あの小男のハゲ頭のポアロが・・・・。って、このイメージのギャップはすごいです。だって、何十年もみんなが知っているあのポアロの容姿をこんなに変えてしまうなんて、最初はかなりの違和感です。やっぱ、デヴィッド・スーシェのポアロに馴染みがあるんでしょうし・・・。
内容ですが、名作なので語ることはないんですが一応。2時間の映画にとっては、少し登場人物が多すぎて混乱してしまうかもしれないです。これは原作がそうなので仕方ないですが、この映画は、うまく小説の重要なエッセンスを表現していて、物語の細部はあまり気にせずとも感情移入できる構成になっていると思います。(私は初見というわけでないので、初めて観る方がどう思うのか?はちょっとわからないですけど。。。)
不朽の名作であるこの映画を観て、そして古き良き時代の列車の旅に浸ってください。そうすれば、きっとラストに涙することでしょう。
ピックアップ アクタ/アクトレス
この映画、キャストが超豪華。そんな中でも、僕が気に入った二人です。
そう、あのスタウォーズのレイ役で有名になった役者さんです。今回は、家庭教師役で、ポアロに同様させられて、すっかりボロを出してしまう役で、冬の白い雪と、その存在が際立っています。いい存在感ですし、いい役なんですよ。キャラ的にもいい役なんですよね。フォースの力は使えないようです。
物語の中でも重要な役割を果たしている一人。いい感じの存在感です。存じ上げなかったのですが、結構、個性が滲みでていていい役者さんです。
この映画をオススメしたい方
・昔からのアガサクリスティのファン
・アガサって誰?ってくらいの若い方
映画観賞記録
2017年、映画館で観た映画: 47本目
個人的な評価: 8.0点/10点満点
今日のポップコーン:
ひと言:かっこいい、ポアロってのも悪くないかも・・・?