ケイシー・アフレックの人間性に何らかの問題があるように報じている記事は少なくない。ただ、それとこの映画が素晴らしいことは関係がない。(と考えるようにした。)海外のことなので、報道の是非は余計わかりにくい。惜しむらくは、映画の外の出来事で余計なことを考えないといけないということ。すべての観衆にとってとてもさみしいことである。最近の日本の報道こともあってのただの独り言です。
では、感想です。
映画の感想
人は、誰もが忘れない出来事を持っています。そのものごとが大きいか小さいかは、その人の主観によりますし、その出来事がとても幸せに満ちたものである場合もあれば、残念ながらとても悲しい出来事である場合もあります。10の悲しいことがあっても1の喜びに満ちた出来事があれば、幸せに過ごせる場合もあります。
それが人生です。
人生を語るほどの経験はしてない僕ですが、そういうことを感じることはできます。
映画は、現在から始まります。そう、ひとりの男の荒んだ瞳から物語が語り始められます。物語が進むにつれて、その男の過去が徐々にわかっているという展開になっています。
過去に戻る。過去といってもそれほど前ではないため、最初の頃は、一瞬、過去なのか現在なのか?わからなくなりました。だんだん、観てる方にもくっきりとわかるようになってきて、そして。。。。
映画全体で、人生の光と陰のコントラストがかなり強烈です。それだけに闇の部分がとても深く感じられると思います。人生とは、人によって、時代によって、光の部分と闇の部分が大きく異なりますし、その陰影が大きいほど、より深い人生を映し出すのではないでしょうか?
そうなのです、これは、ある男の深く厳しい人生の物語です。
心して鑑賞してください。
ピックアップ アクタ/アクトレス
登場人物も、地味に少ないですね。
色々、問題を起こしてしまう、ベン・アフレックの弟です。今回のこの役は、アカデミー主演男優賞を獲ったほどの見事な演技です。人生の光と闇を見事に演じてくれています。素晴らしい演技であることは間違いないです。実は、インターステラーにも出てたんです。
主人公リーのお兄さん役です。出てきた時、あれ?ちょっと太った?って思いましたけど・・・。役作りなんでしょうか。。。(汗)僕がみる映画にはよく出てくるのですが。味のあるいい俳優さんです。今回は、弟や息子を大切に想う良き、兄、父としての役どころです。あんまり、Familyぽい役の印象もなかったですが、いい感じでした。
この映画をオススメしたい方
- ある程度年齢のいった方の方が、想うことが大きいような気がします(アラフォー以上?)
- 人生うまくいかねぇなって思ってる方
映画観賞記録
2017年、映画館で観た映画: 22本目
個人的な評価: 8.2点/10点満点
今日のポップコーン: 昼だったので、パン。
ひと言:結構な満員。僕の後ろの列の騒がしい団体さんには、あまり向いてないようですね。しっとり観て。