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読書の感想:誉田 哲也著”ソウルケイジ”- 父性がテーマの絶望的に救われない物語

投稿日:2017年3月26日 更新日:

誉田 哲也著 ”ソウルケイジ”読みました。

ドラマでやってた、”ストロベリーナイト”の姫川 玲子が主役です。

僕もドラマをみてたので、この本の登場人物は結構わかりました。

読んでる途中に、ドラマのキとャラが頭に浮かんできて、ドラマは、

うまくキャラを演じていると思いました。特に日下(遠藤憲一さん)

は、イメージズバリな感じ印象でした。

ドラマ見てた人は、結構、そういう視点でも楽しめると思います。

と、少し話が変なところから入りました。内容です。

自殺とか殺人とか、ちょっと、ダークな印象を受けざるを得ない

物語です。物語の最初からいきなり、ダークな雰囲気に包まれて

います。天気でいうと、かなり厚い雲に覆われたくもりの日です。

とても重苦しいです。色々な出来事が起きますが、ミステリー的な

要素は少なく、ヒューマン・ドラマの側面が大きいです。犯人に

まつわる人間模様もありますが、それを追いかける刑事たちの人間

模様も描かれており、とにかく人間関係を色々絡めて、深みのある

物語を紡ぎだしています。そういう意味では、ミステリー好きな人には

ちょっと物足らないのかもしれません。

それにしても、様々な親子が出て来ます。犯人、姫川玲子、日下刑事など、

いろんな親子関係を描いています。でも、これが、どれも普通じゃない。

普通ってなんだろう?と思ってしまいますが。

やはり、この物語の主題は、一つの事件を通して見られる様々な

親子の関係だと思います。

それにしても、深く、暗い。。

それでも、読んでみたくなる物語でしょう。

様々な出来事の人間関係に、感情移入して色々なことを想ってしまう

物語だと思います。

posted by j138

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