先日の”悪意”に続いて、読みました、”私が彼を殺した”。なんと、今回は、最後まで、犯人がわからないです。謎が多くてわからないではなく、本編中では、犯人が明かされないです。そんなミステリーってあるんでしょうか?なんだか、最後がしっくりこないのは僕だけでしょうか?いろんな意味でしっくりこないんです。なんだか、色々な可能性広げられたあげく、その終わりかたかい!ってなりました。
正直、”もっと、すっきりさせて!”って思いました。
物語は、3人の視点で進みます。3人の視点から進むのですが、3人とも肝心なことが文章中に出てきませんし、行動も全部描かれているわけでないです。読み手は、行間をイメージしたり、出てないところの行動を考えたりと、それは大忙しです。特に、終盤は、色々な思いが巡ります。かなり面白いです。加賀刑事の推理をもう少し聞きたいところでしたが、そこはこの本の特徴でもあるのでしょうがないことだとしましょう。
最近は、捜査一課がどうとか、警察の捜査の進めかたがどうとか?リアリティを深めている作品が多いですが、この本は、純粋に、犯人は誰だ?と言うことに焦点を当ててくれるので、より物語に入り込むことができます。まさに、アガサクリスティ。
それにしても、最もわからないのは、この悪い男がなぜモテるのか?女性にはわかるのでしょうか・・・?
そこが、僕にとっての最大のミステリーかもしれない。絶対に友達にならないタイプだ。
posted by j138