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読書の感想:東野圭吾著”悪意”-斬新な構成で、読み出したら止まらない。

投稿日:2017年4月10日 更新日:

#少し、物語の構成についてのネタバレ含みます。ご注意ください。

 

先日に読んだ、”祈りの幕が下りる時”によって、加賀シリーズを読みたくなったので、購入した中の一冊です。この本を読んだとき、途中まで読んで、”あれ?これって、本の中に2つの作品が収められてるの?”って思いました。最初の事件がおこって、かなり早い段階で、謎が解かれてしまいます。もう、終わっちゃうなぁ。って思いました。しかし、それから物語が続き、結局、本の最後までいってしまいました。そう、事件が一度終わったようになって、実は、まだ続くという構成になっています。

 

しかも、その前半の謎が解かれるところは、なんだか、作品によって導かれる結論に向かっていくので、読んでるこちらが物語の展開によって操作されている感じでちょっと居心地悪かったです。なぜ、このようになるかは、読んでいただくとわかります。でも、この構成って、かなり面白いです。あんまり、読んだことない構成になっています。それが、何とも読み手の読みたい気持ちを引き出す感じなんです。最初の謎解きから、連鎖的につながる犯人たちの過去に繋がり、いろいろな視点がくるくる回ります。読んでる方のイマジネーションもかなり掻き立てられるので、ミステリ好きな人は楽しめると思います。僕も、最初読み出して、2日程度で読み切ったので、かなり面白かったと思います。(僕は、本を読むのが遅いので。普通、一週間はかかります。)

ただ、最後のオチのインンパクトが少し弱かったのでそこだけが少し気になりました。何だか、面白い方、面白い方に向けて物語を進めたら、あれ?なんか、、、ってなってしまったのではと思ってしまう印象でした。でも、読むということで言えば、本当に最後まで、一気に読みたくなるような作品であることは間違いありません。

 

終盤で、結構面白いと思った構成のところがあります。みんなの昔の記憶ってあてにならない。いろいろな人が様々なことを言うのですけど、記憶って、みんなまちまちなので、そういうところは読むのが楽しかったです。どちらを信じるのか?何を信じるのか?頭の中で、仮定と検証が繰り広げられるようになってしまいました。実際におこった情景ではなく、色々な登場人物の話を軸に物語が組み立てられているので、曖昧なことが多く、想像の仕方が他の小説にはないような展開をみせてくれます。それによって、読み手はどんどん読みたくなるんだと思います。謎をときたい・・・。ってことだろうと思います。

 

最後の最後を除けば、間違いなく面白いです。すみません、個人的な感想です。でも、東野さん特有のブラックさが足らない気がしました。

 

読んでない方は一度読んでみてください。読みだすと、止まらないですよ。

posted by j138

 

 

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